2017.3.18

日光世界遺産めぐり

      群馬県の前橋に行ったので、JR両毛線と東武日光線を乗り継いで日光に行ってきました。
      日光は日光山内の二社一寺(日光東照宮、日光山輪王寺、二荒山神社)の国宝9棟と国指定重要文化財
      94棟のあわせて103棟の建造物群とその周辺の景観が1999(平成11)年12月2日に世界遺産に登録
      されました。あちこちで建造物の修理工事が行なわれていますが、なかでも美装化工事が終わり本年3月
      10日に竣工、公開された東照宮の陽明門は彫刻が塗り替えられ、黒漆塗りの屋根には金箔が施されて
      絢爛豪華に修復されていました。(修復は一度白木に戻してから当時と同じ顔料を用いて行うそうです。)
      日光は30年ぶりに大改修された陽明門を観に来た大勢の観光客であふれていました。

             日光東照宮 

                  日光東照宮は徳川家康公を神格化して祀られた神社です。現在の社殿群はそのほとんどが
                  寛永13年(1636)に三代将軍家光によって建て替えられたもので、全国各地から集められた
                  名工によって当時の最高の技術で造られました。

表門 五重の搭 御水舎(おみずや)


  

 神厩舎は神様に仕える神馬をつなぐ厩(うまや)です。
 猿が馬を守るということから長押上には8面の猿の彫刻が
 あり人間の一生が風刺されています。中でも「見ざる、言
 わざる、聞かざる」の三猿の彫刻が有名です。私が行った
 時は修復工事のため8面全て取り外されていて三猿の彫
 刻はレプリカで、あとの7面は写真が張られていました。 
神厩舎(しんきゅうしゃ)
   上神庫、中神庫、下神庫があり、三神庫(さんじんこ)といい
 ます。この中には春秋渡御祭で使われる馬具や装束類が  収められています。上神庫の屋根には「想像の象」(狩野探 幽の下絵)の彫刻があります。この象は想像したものなの  で実際の象とは異なっています。 
上神庫(かみじんこ)


    陽明門(ようめいもん)

 陽明門は一日中見ていても見飽きることがないことから
 別名「日暮らし門」とも呼ばれています。
 陽明門には500を超える彫刻が施されています。
 麒麟、竜、竜馬、唐獅子などの霊獣と呼ばれる想像上の
 動物、人物、花などの彫刻が極彩色で彩られています。
 貝殻をすり潰して作った白い顔料である胡粉を塗った12
 本の柱にはグリ紋と呼ばれる渦巻き状の地紋が彫られてい
 ます。門をくぐり終わる左側の柱だけはグリ紋の向きが異
 なっていて「魔除けの逆柱」と呼ばれています。


           
             
                  グリ紋
正面からの陽明門 背面からの陽明門
彫刻(雪だるまを作る童子) 彫刻(人物)


    御本社(ごほんしゃ)

 御本社の左回廊の奥宮参道への入り口にあるのが有名な
 眠り猫です。左甚五郎の作と伝えられています。
 真裏には雀の彫刻があり、猫と雀が共存出来るほど平和で
 あるとの意味があるようです。
 案内の神社の方が、眠り猫を正面からでなく左に寄って写
 真を写してみてくださいと言っていました。背中が丸くなり
 寝ているようでいながら、いつでも飛びかかれるような体勢
 でいるように見えるそうです。左から写してみました。
眠り猫 眠り猫の裏側の雀
 唐門は本社の正門です。江戸時代には将軍に拝謁できる
 身分以上の幕臣や大名だけが通行出来ました。今でも一
 般参拝客は別の入り口から本社に入ります。
 唐門は胡粉で塗られ、彫刻が施されています。唐門の左右
 には透塀があり、修復工事が終わり美しい色彩がよみがえ
 りました。

 本社は東照宮の中心となる建物で、本殿・石の間・拝殿が
 工の字型に配置され、神の世界の本殿と人の世界の拝殿
 は石の間で繋がれています。竜の彫刻や麒麟の絵画など
 多数観るものがありますが、撮影は禁止です。
唐門 透塀


   奥宮(おくみや)

 眠り猫のいる門の下を通り奥に進むと奥宮への参道に出
 ます。一枚石でつくられた石の階段を200段登ると奥宮
 拝殿に着きます。
 拝殿の手前にある御宝蔵には、朝廷から家康公並びに東
 照宮に送られた官符宣命等の文書が収められていたそうで
 手前に見える狛犬は左右に一対あり、寛永13年に寄進さ
 れたそうです。
奥宮への参道 御宝蔵
 奥宮拝殿は寛永13年に建てられたもので、外壁は銅板
 を貼りその上から黒漆が塗られています。(御宝蔵も同じ
 造りです)
 拝殿の裏側に御宝搭があります。宝塔には家康公の神柩
 が収められています。当初は木造でしたが、石造に改めら
 れ、5代将軍・綱吉の時に現在の唐銅製(金、銀、銅の合
 金)に改鋳されました。
奥宮拝殿 御宝搭

廻廊(陽明門の左右にある建物) 輪蔵(経典が収められている) 薬師堂(天井の鳴き龍で有名)
神輿社(三基の神輿が収められている) 祈祷殿(結婚式や初宮などの祈祷所) 神楽殿(八乙女が神楽を奏する所)

             

             日光山輪王寺

                  日光山輪王寺(にっこうざんりんのうじ)は奈良時代の末に勝道上人が四本龍寺を建てたのが始まりです。
                  天台宗三本山の一つに数えられ、日光山全体を統合していました。江戸時代になると家康公の東照宮や
                  三代将軍家光公の大猷院廟が建立され、日光山の大本堂である三仏堂(千手観音、阿弥陀如来、馬頭
                  観音が祀られている)と共に繁栄しました。現在の輪王寺三仏堂は大規模修理が行われていて、仮囲い
                  で覆われ覆いの上に実物大の写真が写されています。半解体修理の様子が公開されていて、地上26m
                  にある特設の「展望見学通路」から観ることが出来ました。
 

勝道上人像 三仏堂 素屋根が出来た工事現場
                

             日光二荒山神社

                  二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)は勝道上人が二荒山(男体山)の神を祀る祠を建てたことに始まるとさ                  
                  れています。二荒山神社の主祭神は招福や縁結びの神様、大己貴命(おおなむちのみことー大黒様)
                  が祀られています。現在も縁結びで人気があり、パワースポットとしても有名な神社です。 
 

鳥居 神門 拝殿
大黒殿 神輿舎と三基の神輿 唐銅灯籠(通称化け灯籠)
二荒霊泉(霊水を飲むとパワーがもらえる) 縁結びの御神木 二荒山神橋(日光の社寺の入り口にある橋)

             

             輪王寺大猷院  

                  輪王寺大猷院(りんのうじたいゆういん)は三代将軍家光公の墓所です。家康公の墓所である東照宮をし
                  のいではならないという家光公の遺言によって彩色や彫刻は控えめですが、黒と金を基調とした落ち着い
                  た拡張の高い造りになっています。
                  本殿・拝殿に行くには仁王門、二天門、夜叉門、唐門と段々に上って行きますが、これが天上界へと昇っ
                  て行くかのような印象を与えています。 

仁王門 (左右に阿形、吽形の仁王像が安置されている) 二天門(持国天、広目天が安置されている)
夜叉門 (四隅に四体の夜叉像が安置されている  唐門 (拝殿、本殿への入り口)
ここから拝殿へ (中は撮影禁止) 相の間・本殿 皇嘉門 (奥の院の入り口、奥に墓所がある)

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